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ていれとつくろい、終了しました。
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【絵日記 #170】脱・もったいない精神


ほんの1-2年前まで「もったいないから」とか、「節約」とかに強く固執していた。ちょっとサイズの合わないもらった服を着続け、履きにくいにも関わらず靴下の穴を何度も繕い続け、美味しくもない野菜の皮を頑張って食べた。そういうことをするのが「よい」ことだと思っていたけれど、どこかで我慢していたのでスネた人だったと思う。


その時には既に持っている機能的には着れる服を捨ててしまい新しく買い直すことや、野菜の端っこを食べずに捨てることは「悪い」ことだった。着たいから着ているわけでも、食べたいから食べているわけでもない。捨てるのは「悪い」と思い込んでいるからそうしないだけ。


「もったいない」だけではない、自分の中にはたくさんの「悪い」があって楽しく生きるのを妨げて来たように思う。買い物も基本的には「悪い」。稼ぐこと、忙しくなりすぎること、好きなことをすることや、好きなことをいうことも「悪い」ことだったように思う。このところ、勝手に決めたたくさんの「悪い」と出会い、そいつらとさらばしつつある。


勝手に決めたルールを守っているとすごくスネた性格になっている。ルールがないひとを見ると「なんでうちはルールを守っているのにお前は守らへんねん!」と思ってしまってたんだろうと思う。その時はそれをそんな風に明確に意識してなかったけど、スネが解消されるにつれ、そういうことにやっと気づいてきた。一度気づいてしまうと、自分がスネた瞬間というのは自分の決めつけた「悪い」とさらばするチャンスだったりする。


そんな風にしてやっと自分の本当に欲しい物が見えつつある。去年は、珍しく服に結構お金をかけた。革のジャケットに手袋、古着のシャツを買い、すべてお気に入りになった。革のものは時々油を差して手入れをし、洗濯機に入れる前に手洗いしながら楽しんで使っている。


食事も美味しくなった。野菜は美味しいところだけ食べる。あたりまえやけど、皮は不要であれば剥く。塩分・糖分・脂分控えめなんてしない。ちょうどいいだけ使うとすごく美味しい。

そんなこんなを経験しているうちにむしろ「もったいない」や「節約」の方が悪いことにすら思えてきた。「節約」や「もったいない」にはばいばい。もう勝手にスネません。
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