直せるということで安心する。直せると知っていると高いものが買えたり、使い惜しみをやめれたりするんじゃないか。民藝館で展示を見て、最後にお決まりのミュージアムショップへ行った。何年か前までは買おうともう思わなかったような高い陶器や漆器が並んでいる。欲しいなーと思うものちらほら。
民藝館に展示されていた陶器には金継ぎされたものもたくさんあった。一度は壊れたが金継という修理が施された陶器の展示品を沢山見たあとに自分が家で使うかもしれない食器を探すのは面白かった。「壊れたら嫌だから結局使わないので高いもの・好きなものは買わない」と思っていたり、「高いもの・好きなものを貰ったけど壊れたら嫌だからとりあえず使わない」とほんやりと考えてしまっていたことを払拭してくれる感じがあった。
壊れても直せばええやんと思えればそういう抵抗は少なくなる。直せないと思ってたら好きなものを使うことにストレスを感じるのかもしれない。そもそも好きなものを買って使っていてもそんなに壊さないんじゃないかと思ったりしはじめた。
ええもん買って惜しげもなく使っていこう、と思った。ワクワクする気分だった。