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ていれとつくろい、終了しました。
ブログは記録として残しています。

【絵日記 #163】やりたいことと家のデザイン



「制作を続けるためには作業場を確保しないといけない」


大学を卒業する年に担当の教授が言っていた言葉をちょくちょく思い出すようになった。美術学部の卒業が近づいていた学生に向けてどうやって制作活動を続けていけばいいのかというアドバイス。


作業場を持つというのは、アトリエを借りることでも、大きなスペースのある家に住むことでもなく自分がその時住んでいる環境の中で作業場を作り出すということだった。小さな机一つでもいい、そこを作業場と設定して使いやすいように道具を配置する。他の仕事をしていても、帰ってきてそこで一日5分でも10分でも作業したくなるような場所をしっかり作っておくことが大事だとその教授は言っていた。


自分のやりたいことのために家をデザインして住みやすくすることって、あたりまえのようでできてないも余計なもの(部屋)のない小さくて使いやすい家がほしい、いつかはこんな機材のあるアトリエが欲しい。そんな願いはもちろんあるけど、今できる範囲でやりたいことをもうちょっと心地よくできるようにもうちょっと考えてみなくては。


なかなか難しそうやけど、作業したくなる作業場作りに取り組んでみたいと思った。考えることはいろいろある。まずは作業机(台)を入手してもいいかもしれない。そして家中にちらばった道具類を1階に集結させるのもいいかもしれない。

今の家にすでにいいところがあって料理するのと、ごろごろするのと、人が集まるには適してると思う。

【考え事】#003 「もうこれでいい」にたどり着くこと

最近知り合った友人にこんな人がいた。彼女は、高校生の時から同じメーカーの同じ品名の同じサイズの靴を履き続けているという。たぶん、色も同じのはずだ。

その時もちょうど旅先で、そろそろ靴が壊れてきたから買い換えたいといって、たまたまそこにあったイオンのショッピングモールでその靴を買っていた。四千いくらでだいたいどこでも買えるという。

ずっと履き続けている靴だから、どれぐらいで壊れるのか、どういう症状が出てくるのか、どんなところで売っているのか、知り尽くしている。

特別に高級なわけでもなく、特別なデザインでもなく、よく見かける茶色い革靴。

それが彼女にとっては、靴の「正解」で、「もうこれでいいもの」「もっといいものがあるかもと探し続ける必要の無いもの」なのだ。彼女はもう、靴について思い悩むことはないんだと思った。僕にはそれがとてもうらやましかった。

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