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ていれとつくろい、終了しました。
ブログは記録として残しています。

#143 絵本の楽しさ


「絵本ってうちの中で幸せのイメージがある。だから、だれかが幸せになるような絵本をいつか描きたいな」と大学生の頃に思ってから10年近く経っている。そんな絵本は描いていない。

いったい何が私を幸せにしていたのか具体的なことはわからないままだった。でも、思い返してみると私は絵本を読んですごくたくさんのことをやったんだなと気づいた。

草だんごをつくったり、河原で芋煮会をしたり、野菜はんこで遊んだり、パンを作ったり、ボードゲームを作ったり。ちょっと思いつくだけでもそれくらいのことは絵本に触発されていやっている。

絵本は「楽しそうやってみたい」って思わせるだけじゃなくて、「こうやったらできる」ということも具体的に説明してくれていた。それは、大人向けの本では書かれているような「塩大さじ1」「15分蒸す」といった説明の具体性はないんだけど、手順がイメージできて自信をもってやろうと思えた。そう思わせられるのは凄いことだ。

だから、実際にいろんなことができるようになっていった。一人ではできないことは、絵本を読んでくれた母親がいろいろと手伝ってくれていたと思う。

絵本を読んで私も弟も母親もいろんなことに挑戦して楽しかったんじゃないかなと思う。時には「そんなのできないよ」なんて思って取り組む意欲がなかった人も巻き込んだんじゃなかろうか。

出来ないって思い込んでたこと、やってみようとも思わなかったことのやり方や楽しさを伝えて、誰かに「やりたい。やってみよう。よしやるぞ!」って思ってもらえたら嬉しい。自分がそうさせられたときの感覚が大好きだから。絵本は何度も何度も私をそういう気持ちにさせた。

私もそんな絵本描けたらなーと思う。
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