このところ自分用のリュックサックを作ってます。カバンを作ろうとするといろいろ考えることがあるけど、まずは今使ってるもの、例えば財布、をどこに入れられれば使いやすいか、どんなポケットを付けようかなと考えます。そして、どんな時に使うカバンなのか、荷物が多くなければリュックでなくショルダーを使いから荷物が多い日のことを想定すのがいんじゃないか、と更に考えます。図面に落としたり、部分の試作を作りながらまたちょっと考えます。
そんなことをやりながら一番わくわくしたのはこれからどんな生活がしたいかな、そのためにどんなカバンがいいんかな、と考えられたとき。今使ってるものを使いやすくするということだけでなく、今はないけれどあって欲しいものを生活に取り入れたり、今はあるけれどなくてもいいものをなくしていけるようなカバンを考えたらいいなと思いました。
ずっとパスケースをどこに入れるように設計しようか迷ってましたが、「パスケースはそもそもこれからずっと使っていたいんかな」と考えたらそうでもないとわかり、カバンからパスケースを入れる場所はなくなりました。
「〇〇がない生活がしたいという」のはなかなか思いつかなかったりするけど、このカバン作りを期にどんな生活がしたいんかなーと考えなから自分の持ち物を見なおしつつあります。
この2−3年ものをつくるときに考えていることが「これ一つあれば他に買うもの(持ってるもの)が減るようなものを作りたい!」ということ。自分でもどういうことかまだすっきりしてないけど、1つのものをもつということは他の持ち物にリンクしていくということを考えるようになってきました。家にお風呂があれば銭湯に行っていた人も家で入るようになるし、冷蔵庫があれば生の食べ物を入れたくなります。
カバンからはパスケースが入れやすいポケットがなくなったから、もうパスケースを持ちたいと思うことはなさそうです。パスケースがない生活に突入しました。パスケースくらいた大したことないのかもしれない、でも習慣的に使ってきたものを手放すってなかなか大変でした。それに、1つできれば他のものも同じように考えていけそうです。
「〇〇がない生活」の想像がなかなか楽しくなってきました。やっぱりある方がいい、なくてもよかった、どっちに転んでも。