お知らせ

ていれとつくろい、終了しました。
ブログは記録として残しています。

【絵日記 #165】油を塗る


鞄の修理に、帽子作りが一段落した。糸の先を止めるのにのりが乾くと、最後の作業に取り掛かれる。片付けも大体終わり、何をして待とうかと目に止まったのが糸切りばさみだった。そうそう、刃物に油を塗ろう。

糸切りばさみ、裁ちばさみ、それに針。はさみは何度も糸や布を切るうちに刃が乾いた感じになり切りにくくなる。針も何度も使ううちにかさかさと通りが少し悪くなる。そこに油を塗ると、油を吸って金属が生き返る感じがする。それがすごく心地いい。

そういえば、おでんの具は厚揚げとがんもどきと巾着が好きだったけど、厚揚げが出汁を吸う感じと金属が油を含んで行く感じが似てる。芯まで冷えきってしまった日のお風呂で、お湯の温かさが体の中に入り込んで行く感じも似てる。

今まで気づいてなかったけど、そういう染み込んで行く感じが好きみたいだ。

とにかく、刃物にしっかりと油を塗った。制作が一段落し気が緩んだのと、刃物が生き返る様子でほっとした。そして、更に革靴にも油を塗りに行った。

【絵日記 #164】庭に生えてくる小さな宝物

うちの庭には小さな畑があり2m弱くらいの畝を5本ほど作っている。畝といっても全然立派なものではなく本人以外には畝と畝の境目もわからないかもしれない。

冬に入る頃にエンドウ、ネギを植え、年を越した頃にじゃがいもを植える。春にエンドウ、初夏にジャガイモが終わると、トマト、オクラ、インゲン、枝豆、ししとうに唐辛子と空いた場所に好きなものを植えていく。今年は初めてニラ、なた豆を植えた。

そうやって自分でていれしながら植えているものの他にも美味しい葉っぱが勝手に生えてくる。今の季節なら赤紫蘇に青じそ、ちゃんとした名前はわからないが2種類のミント。春にはふりかけにするスギナ。お茶にできるどくだみ。ふきのとう、ユキノシタやよもぎは天ぷらに。冬にはサラダやパスタに使うルッコラが。

今日は、ミントを摘んできてお茶にして飲んだ。ミントが特に好きなわけでは全く無く、ミントティなんて年に数回入れるか入れないか。だから自分でミントを育てることはないと思う。でも、この暑さで体が欲したようでそうやって飲むとやっぱり美味しかった。

いつか誰かが種を蒔いたんだろうけど、今となってはほっときさえすれば生えて育っていく。ていれ不要の安心感。それでも見つけたときには嬉しくワクワクする。この庭は宝の山。

【絵日記 #163】やりたいことと家のデザイン



「制作を続けるためには作業場を確保しないといけない」


大学を卒業する年に担当の教授が言っていた言葉をちょくちょく思い出すようになった。美術学部の卒業が近づいていた学生に向けてどうやって制作活動を続けていけばいいのかというアドバイス。


作業場を持つというのは、アトリエを借りることでも、大きなスペースのある家に住むことでもなく自分がその時住んでいる環境の中で作業場を作り出すということだった。小さな机一つでもいい、そこを作業場と設定して使いやすいように道具を配置する。他の仕事をしていても、帰ってきてそこで一日5分でも10分でも作業したくなるような場所をしっかり作っておくことが大事だとその教授は言っていた。


自分のやりたいことのために家をデザインして住みやすくすることって、あたりまえのようでできてないも余計なもの(部屋)のない小さくて使いやすい家がほしい、いつかはこんな機材のあるアトリエが欲しい。そんな願いはもちろんあるけど、今できる範囲でやりたいことをもうちょっと心地よくできるようにもうちょっと考えてみなくては。


なかなか難しそうやけど、作業したくなる作業場作りに取り組んでみたいと思った。考えることはいろいろある。まずは作業机(台)を入手してもいいかもしれない。そして家中にちらばった道具類を1階に集結させるのもいいかもしれない。

今の家にすでにいいところがあって料理するのと、ごろごろするのと、人が集まるには適してると思う。

【考え事】#003 「もうこれでいい」にたどり着くこと

最近知り合った友人にこんな人がいた。彼女は、高校生の時から同じメーカーの同じ品名の同じサイズの靴を履き続けているという。たぶん、色も同じのはずだ。

その時もちょうど旅先で、そろそろ靴が壊れてきたから買い換えたいといって、たまたまそこにあったイオンのショッピングモールでその靴を買っていた。四千いくらでだいたいどこでも買えるという。

ずっと履き続けている靴だから、どれぐらいで壊れるのか、どういう症状が出てくるのか、どんなところで売っているのか、知り尽くしている。

特別に高級なわけでもなく、特別なデザインでもなく、よく見かける茶色い革靴。

それが彼女にとっては、靴の「正解」で、「もうこれでいいもの」「もっといいものがあるかもと探し続ける必要の無いもの」なのだ。彼女はもう、靴について思い悩むことはないんだと思った。僕にはそれがとてもうらやましかった。

【絵日記# 162】なんとなく合うものがあると合うものを探さない



サイズ63センチの帽子を作った。お店ではほとんど見かけない大きなサイズ。頭の大きさを測って、帽子の型紙を買ってきてのサイズを補正して制作にかかった。

これは私の頭ではない。帽子のサイズに関して私はすごく困ったことはない。ズボンだって、上着だってそんな困ってないはず。そう思ってたけど、ほんとにそうだったのかなと帽子を作りながら考えてしまった。

ほんとはちょっと帽子が大きいなと思ってたり、セーターの袖がちょっと短かったり、太ももは合うけどウエストは合わないズボンとか、着れないわけじゃないから着てしまうけど合ってないものがたくさんある。それで、そういうちょっと合わない服を頑張って着ている自分を褒めちゃっていた気がしてきた。

服だけじゃなくて自分を今ある道具に合わせる努力をしてしまってるんじゃないか。なんでかというと、合わせる努力をやめたとたん、その道具は使えないものになってしまう。そして、一旦手に入れたものを「これもう使えない」と認定するのは結構しんどい。「#001 捨てる労力」にそういうことが書いてあって、そうだなと思う。

帽子サイズが63センチの人がサイズが最大60センチしか置いていない店に行くと、全部サイズが合わない、と諦めて帰る。なんだかその方が、ちょっ〜とだけ大きいけれどまあ使えるからと帽子を買って、一旦買ったんだからちょっと頑張りながら被ってしまうかもしれない私よりすがすがしい。

なんとなく合う物がある分、なかなか自分にぴったりなものを探して来なかったんじゃないかと思った。あるものに自分を合わせる努力じゃなくて、自分に合わせてものを作ったり、作り替えるように考えることをもっとちゃんとやっていきたい。

【絵日記#161】不要の可能性。「生活ミニマリズム」



昨年秋から家にあるものをどんどん減らした。ゴミに出したり、家の前に「どうぞお持ちください」の張り紙とともに出しておいたり、人にあげたりと、どんどこ減らした。動機は、膨大にあるにあるものの重圧に耐えられなかったり、掃除が大変だったり。物が減って、掃除は楽になり、空いたスペースでいろいろ出来るようになった。



そんなおりに見かけた言葉が「生活ミニマリズム」。「市民ライター通信」というメールマガジン第103号(2012年5月20日発行)に掲載されているthayamaさんの記事のタイトルだ。たまたま冊子になったものを見せてもらったが、物を減らすのと関係あるかもと真っ先に読んだ。



この文章、どう紹介したらいいものかなかなか難しいし面白いので是非メールマガジンで読んで欲しい。でも頑張ってちょっとだけ書いておくと、資本主義的な発展である、物や「装飾的な要素」の増殖によって快感を得ることとは対照的な、モノが少ない暮らし、情報が少ない暮らしのもたらしうる楽しさや幸せの可能性に光をあてたものだ。先に書いた家の中の物を減らす行動は「生活ミニマリズム」実践編の一部かもと思う。しかし、「生活ミニマリズム」が言及するのは物理的な物だけにとらわれず、サービス、考え方、働き方、そんなモノも含んでいる。



今、これだけモノが増えた中で「生活ミニマリズム」を実践していくには一旦はどうしても減らしていくことになると思う。私たちのように家の物を減らしていく人、使うサービスを減らす人、労働時間を減らす人。そしてこの「減らす」という作業が面白いんじゃないかと思う。



減らすことの何が面白いかというと不要だと気付くこと。私は何年か前まで台ふきを定期的に購入していたが、ある日、お店で台ふきを手にとって「家に余っているタオルを使いやすい大きさに切って使えばいいじゃないか」と気づき買わずに帰った。簡単なことなんやけど、「買う」と決めてかかっているとなかなか思いつかない。そして、こんな小さな気づきが嬉しかったようで今でも憶えている。



これだけものがある時代には作らない方が作るよりも創造的なんじゃないかというようなことを、「ていれとつくろい」を一緒にやっているパートナーが言っていた。「生活ミニマリズム」の実践にはそういう考え方が上手く合いそうだ。「それ実は不要なんじゃないか」という提案とか、なくてもこうして生きていけるよ、という提示とか、ない世界がこんなふうに楽しいっていうことを伝えるとか。台ふきのような小さなことから、もっと社会の仕組みに係わるようなことまで、今まで付けすぎてしまった生活の装飾を落としていく活動は創造的だと思う。



減らすことがいつも面白さや楽しさに満ちているわけではく、今まで大事にしていたものと決別する辛さもある。やりすぎたって後悔もあるかもしれない。でも、thayamaさんが言っているような「ぼくらが楽しく、幸せ」だったり「自然や動植物が生き生きしてい」るような世界を想像しながらやってみるなら、ときに辛いことがあっても面白いんじゃないかと思う。

【絵日記#160】使われたものの謎

誰かに使われたものには跡が残っていて、それが不気味で惹かれる。例えば、貰った服についていたシワ、中古で買った家具のキズ、博物館にある民具のわずかに残る生活感。



その跡が残った理由はわかるときもあるし、わからないこともある。そんな跡を見て、もしかしたらこの跡が残った理由を知ってしまったらもうこれを使いたくなくなるかもしれないなと考えることがある。反対にそうしたら余計にこれを使うのが嬉しくなるかもとも思う。



ところで今、うちの家の壁と壁の隙間には動物が住んでる。隙間の動物。時折足音が聞こえるが姿は見たことがないがらどんな動物かわからない。足音から察するに、そんなに大きくはない。トトトトトトと走る音がする。この状況に怖い反面ワクワクもする。変な動物だったらどうしようとか、めっちゃかわいいかもしれないとか。マイナスのこともプラスのことも同時に考え続けて不安になりながらも惹かれてしまう。


中古品を見るときの面白さの一つはこういうことかなと思う。もうこんなもの使いたくないっていう過去を持ってるかもしれないし、そんなものが巡って私のところに来て嬉しいと思うような過去を持ってるかもしれない。よく言われることだけど答えがわからないこととか、謎には惹かれてしまうようだ。


【絵日記#159】「捨てるところがない」

羊には捨てるところがない。肉も血も皮も骨も全てに用途がある、といった感じで「◯◯には捨てるところがない」というのを時々聞く。そして、ジーンズも捨てるところがなく使えるんじゃないかなと思う。履かなくなったジーンズの縫い目をほどいていてそう思った。



分解されたポケットも、ベルトループも、チャックも、日焼けしてないのでそこだけ色が鮮やかな縫い代もまだまだ使えそうだ。この間スケジュール帳のカバーを作ったけど、履きこまれたデニムの風合いがいい。ポケットを剥がした部分の日焼けや、着ていたときの癖でできた色褪せやシワ。ペンホルダー部分に使ったパッチの模様は少しはげてる。しっかり履きこまれたジーンズは出来のいい絵画みたい。



「捨てるところがない」と書いたものの、まだまだほんとになんにも捨てませんと言えるほどに使いこなせるわけじゃない。でも本当にこの生地を見てるとそんな気になる。ペンケース、折りたたみの傘用袋、ノートカバーと今まで作ったものはなかなか使い勝手もいいし、見た目も好きだ。履けるならば直して履き続けたいけど、履けなくなったジーンズでのリメイクも少しずつ進めていこう。



【絵日記#158】ぶどうの定植会


3月20日につくだ農園のぶどうの定植会にいった。農業に関心がある職場の同僚が誘ってくれて、宇治から京都市左京区大原までぶどうを植えに。JR、バス、更にバスを乗り換えと2時間半かかるのでなかなか遠くまで来たという感じがする。

もとから人数が多いのは知っていたけど、行ってみると100人近くがぶどうを植えに集まっていてびっくりした。ぶどうの苗は緑の芽が元気に出ているわけでもないので、根っこが生えた枝という感じだった。畑では最初にぶどうの原産地や育て方について簡単にレクチャーがあり、植え方を教えてくれた。最初ぶどうを植えると話を聞いたときは、田植えのイメージがあったのか一人が何本もたくさん植えるものなんだろうと思ったけど、植えたのは2人で2本。それで満足した。

そのぶどうに名前を付けるというのもこのイベントの一部。これが結構たいへんだった。悩んだ末に「茶色の動物」という名前を付け、名札を苗にくくりつけた。名前をつけた途端、このぶどうが育たんかったらどうしようとか、無事育って欲しいとか考えはじめてしまう。これからもぶどうイベントは続くようだし、気になったらまた行ってみたい。

ぶどうに関するレクチャーもわかりやすく、実際に作業をしたこともあって、うちでもぶどうを植えてみたいと思った。ぶどうを育てるのは肥料も少なくていいし、水もあまりやらなくていいらしく、割と簡単に実がつくらしい。約20年も同じ株で育って実が採れるなんておもしろいじゃないかと思った。今日植えた品種のうちの一つのマスカットベリーAという品種が育ちやすいらしい。秋にはきっとうちで定植会。

【絵日記#157】ワークショップの糸と糸たて台



ときたま「絵」日記ではないものを書いてしまいますがご容赦を。


繕いワークショップの糸と糸たて台をリニューアル!
前のワークショップからの改善点で上がっていたものをやっと少し進めた。糸は飛騨さしこ本舗のものに統一。50種類近い色を糸巻きに巻き直すのに時間がかかっていて、さっき巻き終わった。

糸たて台は机にぺたっと置くものでなく、斜めに立てられるようなものを考えていたけど、結局安定感を考えてそのまま置くものに。パイン集積材にドリルで穴を開け、そこに木製の丸棒を短くカットしたものを挿し、表面は水性ステインでの仕上げ。前よりしっかり作れたので糸がとりやすい!



次回のワークショップからこれを持っていきます。楽しみです。

【絵日記#156】直せる安心ー日本民藝館へ②

直せるということで安心する。直せると知っていると高いものが買えたり、使い惜しみをやめれたりするんじゃないか。民藝館で展示を見て、最後にお決まりのミュージアムショップへ行った。何年か前までは買おうともう思わなかったような高い陶器や漆器が並んでいる。欲しいなーと思うものちらほら。

民藝館に展示されていた陶器には金継ぎされたものもたくさんあった。一度は壊れたが金継という修理が施された陶器の展示品を沢山見たあとに自分が家で使うかもしれない食器を探すのは面白かった。「壊れたら嫌だから結局使わないので高いもの・好きなものは買わない」と思っていたり、「高いもの・好きなものを貰ったけど壊れたら嫌だからとりあえず使わない」とほんやりと考えてしまっていたことを払拭してくれる感じがあった。

壊れても直せばええやんと思えればそういう抵抗は少なくなる。直せないと思ってたら好きなものを使うことにストレスを感じるのかもしれない。そもそも好きなものを買って使っていてもそんなに壊さないんじゃないかと思ったりしはじめた。

ええもん買って惜しげもなく使っていこう、と思った。ワクワクする気分だった。

【ワークショップ#8】ホームページを開設しました。

絵日記に、写真に、ワークショップのお知らせにとブログが盛りだくさんになってっきたので、ホームページを開設しました!
こちらです→「ていれとつくろい」ホームページ

今のところ「繕いワークショップ」関連専門のホームページです。

スケジュールやワークショップレポートなど見やすくなったと思います。
それに参加申し込みがウェブ上のフォームから出来るようにしました!

これからはワークショップについては「ていれとつくろい」ホームページに掲載していきます。よろしくお願いします。

【絵日記#155】じゃがいも植え付け

じゃがいもを植えた。この家の畑に今年でもう3年目のじゃがいも栽培。今年はメークインの種芋を1キロ買って、年明けから浴光育芽というのをやっていた。じゃがいもは土に植える前に、日光にあてて芽が出るのを待つのがよいらしくこれを浴光育芽というらしい。4ミリほどに芽がのびたので、5日前に種芋を2-3つに切り分け、昨日植えた。(じゃがいもの育て方は農山漁村文化協会が出版している、「ジャガイモの絵本」を参考にしました。とてもおすすめです。)

久しぶりに土を触るのは気持ちいい。ザクザクと土を掘り返したり、土をふるいにかけたりり、少し伸び始めた草を刈る。3月を目前にして、ヨモギやユキノシタの新しい葉が出てきはじめているのが見えた。もうすぐ天麩羅シーズン!1月には芽を出していたルッコラの葉にも勢いが見らる。このルッコラも毎年ほっておいても育ってくれるのでありがたい。

じゃがいもは6-7月には収穫予定。庭にはじゃがいもの他にえんどう豆、ネギ、カブが植わっている。これから暖かくなるとどんどん成長していく。今年は去年よりしっかり世話をして野菜の自給率を上げたい。

【絵日記#154】日常にふさわしいモノー日本民藝館へ①

東京の駒場東大前駅から歩いて10分ほどのところ、住宅が並ぶなかに日本民藝館があった。

まずその建物自体がここちよかった。しっかりとした木でできた柱や床。それに厚みのある硝子が使われた窓。椅子に座ってひと息ついた。

展示されている器や服や絵などは、こんなん家で使ってみたい、飾りたいと思うようなものがたくさんあった。道具は新品ではなく過去に使用されていたものが多く、陶器は貫入がしっかり入っていたり、中には欠けたために金継ぎを施したものもあった。

2時間ほど見学して民藝館を後にした。民芸品というものが身近になったなと感じた。いくら民芸品と言われようとも、展示されている何か高尚なものと自分が普段使っているものとは別物という意識があった。そういう意識が薄くなっているのを感じた。

展示されているものが何かすごいものに見えてしまうのは何らかの基準で選ばれているからなのかなと思った。思えばこの半年ほどで家にあるものを相当減らした。そして普段使っているものが、自分たちの日常にふさわしい選ばれたモノだと思うようになったのかもしれない。選定したということが、展示品と自分の家で使っている道具の垣根を少し壊した気がする。

【ワークショップ#7】 「お気に入りジーンズを手縫いで繕うワークショップ」@Oneday Work Shopを開催します!

早いもので4月の開催も決まりました。2013年4月20日(土)に芦屋の花鏡園というお花屋さんのフリースペース「Oneday Work Shop」をお借りしての開催です。

先日花鏡園のオーナーさんに場所を見せてもらいましたが、木の作りが素敵なスペースで、ワークショップの開催される頃には窓から見える庭の緑がきれいだろうなと思います。

<<お気に入りジーンズを手縫いで繕うワークショップ>>

お気に入りの服ほど使い込んでボロボロになってしまう。
でも、お気に入りだからずっと着続けたい。
すれて、薄くなった服を色あざやかな糸で直すワークショップ。
ジーンズを一針一針繕っていると
たくましいジーンズの魅力を感じます。

■日程:2013年4月20日(土) 13:30-17:00
■参加費:2500円(材料費込)
■持ち物:繕いたいジーンズ
    (針・鋏・糸・あて布などの道具類はこちらで用意しております。

  使いたいあて布などあればお持ちください。)
■対象:お気に入りの服を自分で直して着続けたい人
■定員:5名(要申し込み。道具に限りがあるため参加希望の場合はメール等でご連絡ください。)

■場所:Oneday Work Shop(花鏡園2階)

   (阪神芦屋駅・阪急芦屋川駅より徒歩10分、JR芦屋駅より徒歩15分) 
〒659−0071 兵庫県芦屋市前田町5−9




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■プログラム(予定)
13:30-13:40 見本を見ながらの全体説明
13:40-14:00 ブランケットステッチ
14:00-14:30 縫い方・あて布つけ方説明
14:30-16:45 繕い
16:45-17:00 ふりかえり

■申し込み先・連絡先
ていれとつくろい 担当・山根美緒
080−3841−6195
mio.yamane@gmail.com

【絵日記#153】火鉢のない生活

この冬は火鉢をほとんど使わなかった。ふたり暮らしをしていて、二人とも外で働いているので家に一日中人がいるのは週に2日といった感じで、それだと使う気になれなかった。

火鉢は人が家にいて一日何度か炭を足すなどの世話をし続けるとなかなか火は絶えない。でも火を熾すのはちょっとめんどくさい。この一日のため、この数時間のために使うような道具ではないと思う。できれば、冬中つけていたい。

部屋に出してある火の入っていない火鉢を見ると、なかなか今年は忙しくしてしまったなーと思う。去年、一昨年は火鉢の火を眺めてぼーっとしたり、話をすることが多かった。その前までの生活を考えると、そこまで時間があったり家に居れたりするのは特殊なことで、やたらと考え事をする機会が増えた。

私は週に何日かは出かけたいと思うけど、家にたいてい誰かがいるような感じになればいいなと思う。火鉢も他の道具も日々使われていると場所がいきいきとして楽しい。来年の冬はどんな生活をしてるんかな。

【絵日記#152】革靴の2ヶ月後


オーダーメイドの靴を履き始めてから2ヶ月ほどが経った。全体に革は柔らかくなり、最初に気になった靴擦れはもう心配要らない。表面に傷がはいり、シワが出てきはじめた。それが嫌な感じではなくもっと履きたくなってしまう。まさに使って育つ道具のひとつだと思う。

面倒くさがりなのに革用のクリームを塗ったりもした。友だちにその靴かわいいねなんて言われたりもして嬉しい。

「そんなものに4万も!」って言われることもある。ピッタリのサイズの気に入るものがもっと安ければそれを買うかもしれないけど、そもそもそんなものがあるのかもわからない。確かに今まで買ってきた靴よりずっと今後はオーダーで買ってそうやなと思った。

靴紐が解けやすいのが気になってたけど、それも結び方が上手くなったからなのか、紐の表面のテカテカが剥げてきたからなのか履いててもほとんど解けなくなった。

でもまだまだ履き始めてたったの2ヶ月。1年後、2年後、5年後どうなってるのかな。

【ワークショップ#6】 「お気に入りジーンズを手縫いで繕うワークショップ」@東山いきいき市民活動センターを開催します!

2013年3月24日(日)に4回目の「お気に入りジーンズを手縫いでつくろうワークショップ」を開催します。
今回は第1回と同様の東山いきいき市民活動センターでの開催です。
東山いきいき市民活動センターは1年半ほど前から何度も行く機会があり、すっかり好きになってしまった市民活動センターです。日曜日なのでいろんな人がいろんな活動をしてワイワイガヤガヤしてるんじゃないかなと思います。

破れたジーンズをわざと派手に直してみたいという方、是非お越しください。

<<お気に入りジーンズを手縫いでつくろうワークショップ>>

お気に入りの服ほど使い込んでボロボロになってしまう。
でも、お気に入りだからずっと着続けたい。
すれて、薄くなった服を色あざやかな糸で直すワークショップ。
ジーンズを一針一針繕っていると
たくましいジーンズの魅力を感じます。

■日程:2013年3月24日(日) 13:30-16:30
■参加費:2500円(材料費込)
■持ち物:繕いたいジーンズ
    (針・鋏・糸・あて布などの道具類はこちらで用意しております。

  使いたいあて布などあればお持ちください。)
■対象:お気に入りの服を自分で直して着続けたい人
■定員:4名(要申し込み。道具に限りがあるため参加希望の場合はメール等でご連絡ください。)

■場所:東山いきいき市民活動センター・会議室4(京阪三条駅、京都市営地下鉄三条京阪・東山駅より徒歩5分) 
〒605-0018 京都市東山区花見小路通古門前上る巽町450番地

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■プログラム(予定)
13:30-13:40 見本を見ながらの全体説明
13:40-14:00 ブランケットステッチ
14:00-14:30 縫い方・あて布つけ方説明
14:30-16:15 繕い
16:15-16:30 ふりかえり

■申し込み先・連絡先
ていれとつくろい 担当・山根美緒
080−3841−6195
mio.yamane@gmail.com

【ワークショップ#5】 2月の「お気に入りジーンズを手縫いで繕うワークショップ」開催レポート


Created with Admarket's flickrSLiDR.

日時:2013年2月3日(日)13:30-16:30
場所:まるネコ堂(京都府宇治市)
参加者:1人
スタッフ:山根、大谷

初の自宅開催。久しぶりに火鉢に火を入れぽかぽかと温まりながらの繕いでした。途中からはスタッフも繕いはじめ、もくもくと静かなワークショップとなりました。4月にまた自宅でやりたいなと考えています。

■課題&改善策、スタッフの感想
・直せると思えば次に新しいものを買う時に直せるものを買うようになる。価値基準をちょっと変えることができるのでは。
・ブランケットステッチは右利きの場合、右から左に進むと失敗する。
・糸は刺し子糸に統一し太さも固定する。
・太い糸は縫いにくい。縫いにくいとしんどい。
・あて布はほとんど繕うジーンズの素材によって決まり、そんなにたくさんの種類はいらない。必要なのは2−3種類ではないか。いっぱいあっても選んでいるという感じはない。
・ある程度慣れたらどんな風に繕ってもかっこよくなる。
・最低限ここまで繕えば大丈夫というのを示すと、そこまでやれば履くことができる。あとは納得の行くまでやれる。
・糸巻き台を作り直す。机の上に置くタイプでは机が糸巻きでいっぱいになってしまい机が使えなくなる。
・一回で縫う分の糸の長さを統一して、その1本でどれぐらい縫えるのかのサンプルを作っておくとよいかも。作業の目安時間や縫う範囲が一本単位で把握できる。

■参加者の振り返りでの感想
・無心に楽しく。繕い続ける。時間の流れを忘れる、ゆったりできるワークショップ。あまり時計を気にしないし、考え事もしない。縫うことに対して意味を考えない。やり遂げたいというわけでもなく、完成を目指そうとするよりその時間を楽しんでる。
・こういう時間は繕いワークショップ以外ではない。
・喋ることが前提になっていない楽さがある。
・多分参加者が多くても説明がうまく出来れば大丈夫。
・編み物とにてる。
・ワークショップ等にでると「習わないと」という意識が強いけど、これは習うということではない。「習う」ということから解き放つことができる。
・(繕い方の資料は見ましたか?)説明中はほとんど見てないけどあとで見た。資料はある方がいい。
・資料にはイラストや写真がある方がいい。
・資料にはQ&Aをいれればいいのではないか。例えば「糸がほつれましたどうしましょう?」「縫ったらあかんとこまで縫ってしまいました。全部やり直しですか?」などの失敗系。
・途中で1本どりから2本どりにしたら、見た目はほとんど変わらなかったけどやりがいがあまりしなくなった。

【ワークショップ#4】 1月の「お気に入りジーンズを手縫いで繕うワークショップ」開催レポート


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日時:2013年1月12日(土)13:30-16:30
場所:ふとっちょの木(兵庫県芦屋市)
参加者:4人
スタッフ:山根、大谷

昨年の11月に続き2回目のワークショップ。今回は、前回よりも参加人数が増え、スタッフも2名となりました。人数が増えたこともあってか、やってみての感想を話す機会が増えました。また、2回目の参加の方がワークショップ後考えたことを聞くことや、主催側としてもこのワークショップをやっている理由も、じっくり話すことができました。


■課題&改善策、スタッフの感想
・緊張してしまったこともあり、繕い方の説明順序や内容が同じ事を何度も説明していたりと煩雑になってしまった。人数が増えそのことが顕著になった。
→次回までに手順を文章にして整理することによって改善していく。

・ブランケットステッチが面白く、直している感じを実感できる。
→ブランケットステッチを最初に教えるようにプログラムを変える。

・ワークショップ後に参加者が自分で材料を買うことが難しい。
→道具のパッケージの写真を載せた資料の作成、ブログ上でアマゾンなど販売サイトへのリンクがついた道具の一覧ページの作成を行う。
→今回から、糸・針・糸通しを帰りに渡すようにした。

・「参加した人が上手くできないといけない」と思い込んでいたことに気づいた。何でも教え・決めてしまうようになってしまってい、決めてもらわないといけない場を作っていたように思った。参加しても自分でやったような感じがでない。
手順をまとめることによって、全体として教える内容をクリアできるので教えすぎは減る。また、振り返りで話したときに、このワークショップはここで上手くできることを目標にするのではく、履いてみてそれをふまえてどうしていくかに繋がるものにしていこうとあらためて思った。

・道具の会場への持ち運びが大変。
→もう少し小さいコロコロに入るセットの開発が必要。
→糸を並べる台は今よりずっと短くていい。

・前回よりも振り返りをしっかりやれたのがよかった。

・個人の家での開催だった。おそらく家具などを除くと4畳半くらいの部屋を2つぶちぬいたスペースで行ったが4人参加でちょうどいっぱいくらいの広さだった。家でもやって欲しいなと思ってる繕いのワークショップを家やるのは面白かった。


■参加者の振り返りでの感想
・やっていて形ができてくるのが見てて楽しい。
・1本目の糸を縫ってもうまくできなかったが、やっていくと楽しくなってきた。2本目からもっともっとという感じになる。
・単に修復しているだけじゃなくて作ってる感じ。
・いつも膝のところが破れて、破れるとと買い替えだったので履き続けられると思うとうれしい。
・派手に直すというのが面白い。
・もっと色を使いたい。
・履きごこちを確かめたい。
・ブランケットステッチをやれなかった。
・当て布の外側にまで縫い目がでるのがいい。つぎはぎ、という感じではなくて。
・2回目の参加だが、1回目のことを忘れてた。
・技術を得るというより、作業が楽しい。没頭できるこれ自体が貴重な時間。そんなことを延長線上で愛着のあるものができればなおよしと思う。
・わきあいあいとして雰囲気もよかった。
・持ち帰れるお土産(針、糸)が良かった。
・参加者に女性が少ない。
・ブランケットステッチが楽しい。
・社会人になるとこういうことは全くしない。
・布の縦糸と横糸の説明をされたが最初わからなかったが、作業を進めるうちに見えるようになってきた。
・(主催者の)ものに対する考え方を聞いて、(そういう考えを知っていれば)買うときにいいものを選ぶようになるだろうなと思った。
・お土産(針、糸、糸通し)はいい。そのままだと忘れてしまうけどこれで家でもやれる。
・買いに行ってもどれを買っていいか結局わからない。

#151 2012年振り返り。

「ていれとつくろい」を始めてから1年くらいが経つ。「毎日書く」という目標からは程遠い更新スピードになってしまったけど、この1年は「ていれとつくろい」に関することをたくさん考えた。このブログに書こうと思うことがモチベーションになっていたと思うし、考えたことをこうやって記録に残せてきたこともよかった。今年もちょくちょく書き残していこうと思う。

この1年での大きな出来事の一つに、ものを減らした、ということがある。本当にどんどん減らした。数少ない本当に好きなものとだけ暮らしたいと思う。減らすことで残ったものの存在感は増していき、ものに対する見方が変わっていく。まだ減らせる気がしている。

減らしたのは減らしたけど、結構たくさんものを買った。お釜、箒、靴、ミシンなどなど。今までなら高くて買わなかっただろう値段のものを思い切って買った。「これ買って長いこと大事にできるんかな?直してでも使いたいと思うかな?」そんなことを買うときに考えるようになった。

今年はどうなるんかなと楽しみ。まずは、この間買った革靴の変化の様子を報告したい。


最後になりましたが、今年もよろしくお願い致します。読んでくださった方、ありがとうございます。

#3 「お気に入りジーンズを手縫いでつくろうワークショップ」@まるネコ堂を開催します!

2013年2月3日(日)に3回目の「お気に入りジーンズを手縫いでつくろうワークショップ」を開催します。
今回はまるネコ堂という京都府宇治にある自宅での開催です。
破れたジーンズをわざと派手に直してみたいという方、是非お越しください。

自宅では最近ものをどんどん減らしており、がらん堂みたいになってきています。立派な箒やら、陶器の御釜があったり、そんな場所も一緒に楽しんでもらえたらな、と思っています。


<<お気に入りジーンズを手縫いでつくろうワークショップ>>

お気に入りの服ほど使い込んでボロボロになってしまう。
でも、お気に入りだからずっと着続けたい。
すれて、薄くなった服を色あざやかな糸で直すワークショップ。
ジーンズを一針一針繕っていると
たくましいジーンズの魅力を感じます。

■日程:2013年2月3日(日) 13:30-16:30
■参加費:2000円(材料費込)
■持ち物:つくろいたいジーンズ
    (針・鋏・糸・あて布などの道具類はこちらで用意しております。使いたいあて布などあればお持ちください。)
■対象:お気に入りの服を自分で直して着続けたい人
■定員:4名(要申し込み。道具に限りがあるため参加希望の場合はメール等でご連絡ください。)
■その他:室内飼いの猫がいます。アレルギーのある方はご遠慮ください。

■場所:まるネコ堂(京阪宇治線黄檗駅・JR奈良線黄檗駅より徒歩15分) 
〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄広岡谷2-167
(普通の民家です。当日は表にチラシなど貼りますがわからない場合はお電話下さい。
場所が少し分かりづらいです。事前に連絡いただければ13:00に黄檗駅にお迎えに行きます。)



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■プログラム(予定)
13:30-13:40 見本を見ながらの全体説明
13:40-14:00 ブランケットステッチ
14:00-14:30 縫い方・あて布つけ方説明
14:30-16:15 つくろい
16:15-16:30 ふりかえり

■申し込み先・連絡先
ていれとつくろい 担当・山根美緒
080−3841−6195
mio.yamane@gmail.com
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