第1回目の絵日記「
鉄瓶の白い湯垢」に出てきた鉄瓶。
実は既に手放していると書いたけれど、
その顛末について書こうと思う。
こういうことは手放した直後に書いておくものだと、
ほんとうに思うんやけれど、思い出しながら。
内側が赤錆に覆われてしまった鉄瓶。
なんとか錆のない状態にしようと、
調べた方法を試したが結局復活しなかった。
そして、修理にもださなかった。
修理に出さないと復活できないくらいに状態が悪かったのか、
私のていれが悪かったのか判断はつかない。
使っていて思ったのは、鉄瓶をちゃんと維持できるほどに
私は火鉢を使わないということだった。
私の使い方では火加減も弱く、使用頻度も低すぎた。
そして、鉄瓶をなんとかするためにもっと火鉢を
使おうという意欲も長くは続かず、
鉄瓶のある生活からはちょっと足を踏みいれて帰ってきた。
今湯を沸かすには柳宗理のやかんが活躍している。
鉄瓶で湯を沸かすのは、単にお湯が欲しいから
という理由ではできないもので、
火鉢の火の管理をすること、鉄の様子を見ること、
そういうことが好きかどうかと結びついていると感じた。