そのとき話したペリカンのスーベレーンM400
の他にもう1本万年筆を持っている。
もう1本のは型番わからないがウォーターマンのもので
パートナーからもらったのだ。
この万年筆はもう修理できない。
古いから部品を製造していないようだ。
使い潰してしまったらもう終わり。
使っていて、修理できる安心感がもてない。
いろいろ理由はあるだろうが
そんな万年筆が持ち主の
もとを離れて私のところにやってきた。
修理できないことを知っていると、
使っているうちから埋葬してる気分になる。
育てているという感じは全然ない。
もう、どうしようもなく老いていくだけ。
つるつると気持ちよく滑るペン先を感じると。
使えなくなるまで、
一緒にいようという気持ちが湧いてきて
そういう気分が意外と心地いい。