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ていれとつくろい、終了しました。
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#122 「今和次郎 採集講義」展@国立民族学博物館

国立民族学博物館で開催中の「今和次郎採集講義ー考現学の今」を見に行った。今和次郎という人のことは全然知らなかったけど、民博の展示ということと暮らしとか日常に関係してそうだなと思ったことから見に行った。

全体的に面白い展示でどこが特にというのが難しい。最初からやけにスケッチが上手い研究者だなと思っていたら東京藝術大学卒業だったようで、絵を見ているだけでも面白かった。

モンゴルの遊牧民の家財道具展示では遊牧民の所有物の少なさが分かる。そして、「このバケツは息子が生まれた年に商売人からかったの」といったようにその家のひとがもののことを説明している。必要最低限のものしかなく買うとということは大騒動なのかもしれないなと思った。

学生服のどこがほつれていくかを図示したものなどは、繕いをよくやっているので面白かった。私の服も繕うたびにカルテのようにどこを繕ったかなど記録したら何かわかるかもしれないなと思う。

民家から始まり服そして家財道具全般まで幅広い展示だがまとまりがあるように思った。生活のひとつひとつのことに「それはなんで?」と考えた人なんだなという気がする。学生服のほつれだって、単に「ほつれた、治さなあかんわ」と思ってもスケッチを取らないだろうし、ある家族の一日を詳細に記録したりもしなかっただろうなと思った。そんな単なる記録のなかに時々、今当たり前だと思っている日常に批判的な意見が混じってたりしてびっくりする。

展示は6月19日まで。関連の企画もいくつかあるのでまた行ってみようかなと考えている。
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