整理整頓とか、上手な収納みたいなことがめっぽう苦手。でも、散らかってるのは嫌いだった。そんなときどうしていたかというと、押入れにとりあえず入れていた。しかし、整理整頓できないから、押入れの中は散らかっていた。散らかりを隠していただけ。
今、この家には押入れと呼べるようなものはほとんどない。押入れの扉は外してしまった。戸棚の扉もほとんど外された。押入れに入れたって散らかっているのが丸見えだ。隠すスペースはないので、どうしようもなくてそのまま部屋が散らかってたりする。
でも、部屋が散らかってても別にそれでいい。そうなっているとなんとかしようとという気になり、整理整頓できないなりにどうしたら心地いいのか考えるようになってきた。
なかなかいい手が浮かばないこともあり結構長いこと散らかり続けたりする。でも、散らかりが見えてるのでやっぱりなんとかしようとは思い続ける。そしたらそのうちちょっとづつ使いやすい配置や見栄えのいい置き方を考えていく。
押入れに入れていた頃は、臭い物には蓋をという気分だったんだろう。飾るのも下手、収納するのも下手。そのとき、まさに使っているもの以外はやっかいもの。
押入れのない家では全て見えているから、全てのものが展示中だ。今あるものをどうやって置くかだけでなく、そもそもどんなものを持ちたいのかを考え始める。持っているものの一つひとつが、使っているとき以外は収納されてしまうものではなく、使っていないときもこの家に展示されるものとなった。