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ていれとつくろい、終了しました。
ブログは記録として残しています。

#30 蕎麦が打てた


蕎麦を打ったことは何度かあったが上手くいった試しがなかった。麺がブチブチと切れて2、3センチになってしまっていた。蕎麦粉を手に入れる度に打ってはいたものの、繋がるまで頑張ろうとは思わなかった。しかし、最近になって試行錯誤の末、二八蕎麦が打てるようになった。以前のように諦めずに打ち続けられた理由は目標となる蕎麦があったからだと思う。

食べ物の味を数ヶ月も忘れないってなかなかない。でも、夏に長野の杖突峠で食べた蕎麦の味は忘れられないほどに美味しいものだった。それのおかげで「ああいう蕎麦を自分でも打ちたい」と思い続けられた。

最初はAmazonでかなり安い蕎麦粉を買ってのトライ。以前と同じで全然つながらない。しかし、蕎麦粉の香りは強く美味しかった。youtubeなどで勉強しながら打ち続けるがそんなに上手くつながらない。つなぎの小麦粉を多くして少しつながるも、10回ほど打ってもさほど上手くならない。10回もやってここまで上手くならないのも珍しいなと思いながらも、まだ諦めない。
同じ粉はなくなったので、京都駅のジュピターという店で見つけた蕎麦粉で挑戦。意外と繋がったがまだ納得はいかない。そして蕎麦の香りは弱い。

さらに、大阪玉造のおそばどっとこむという商店に蕎麦粉を買いに行った。打ち方をアドバイスしてもらい、これなら繋がるだろうという粉とつなぎ粉との配合にしてもらって買ってきた。水回しという工程で水を入れた後、部分的にダマになった蕎麦粉を両手ですり合わせるようにほぐすという作業を教えてもらった。そうしたら繋がった。

繋がるまでの過程でいろんなことがあって面白かった。蕎麦が繋がる仕組みのことを考えたり、どうして蕎麦粉によってこんなに繋がりやすさや味が違うのか考えたり。それに、いい蕎麦粉を手に入れることも蕎麦を打つ技術のうちだなと思った。材料の仕入れも技術のうちというのは他の料理でも同じだと思うけど、蕎麦はなかなか繋がらないだけに顕著でわかりやすい。
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