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ていれとつくろい、終了しました。
ブログは記録として残しています。

#5 おひつの風景

インターネットでおひつのことを調べると「おひつは手間がかかる贅沢品」だというようなことを書いてあるのを見かける。手間がかかると言っても使用後洗わないで長いこと放置できないとかそれくらいのことだと思う。後は、乾くまで使えないので毎日使いたければ2つ以上持つことになることにもなる。でもそれは2人で一緒に晩御飯を食べようと思ったら2膳は箸がいるというのとあまり変わらない。

おひつは贅沢なのかな。おひつを贅沢だとおもう理由はなんだろう。そう考えたときに瓶ビールのことを思い出した。缶ビールやジョッキよりも瓶ビールを見るとビールが美味しそうに見える。冷えた瓶の重量感も好きだけど、私が瓶ビールで思い出す風景は父の実家の光景だ。お正月やお盆に親戚が集まって、大人は瓶でビールを飲み、子どもは座敷を走りまわって遊んでる。楽しかったそんな光景。

おひつを贅沢だというときに、高いおひつを買って手間をかけてまで使うことを贅沢だと言っているのではない気がした。おひつから想像する風景を贅沢と呼んでるのはないだろうか。その風景は具体的には一人ひとり違うだろうけど、もしその人がおひつを贅沢だと思うならなにかしらの幸せをそこに見ているんだと思う。
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