お知らせ

ていれとつくろい、終了しました。
ブログは記録として残しています。

#47 良さを教えてもらう

漆器のよさは教えてもらった。特に身近でもなく、伝統的な日本の食器くらいのイメージしか持っていない漆器がいいものだなんて最近まで思いもしなかった。そんなイメージが最初に変わってきたのが漆器の椀を使うようになったとき。透き通った色が美しい。口あたりもよく、料理が美味しそうに見えた。それでもその椀が数万円もするとわかるとそんなもの自分では一生手が出ないと思ったのだがいろいろ聞いていくうちにその価値もあると思えるようになった。

お椀は10年ほどすると表面の漆が剥げてくるそうだが、職人に修理を依頼するとほとんど新品のようになって帰ってくるらしい。そんなふうに10年ごとに修理をしていくと何十年でも使えてしまう。一度の修理で数千円はかかるが、直して使えるというのは魅力的だった。


お店で商品を見るだけではその値段価値はわからない。何故いいのか教えてもらって初めて納得して買える、使える。伝統工芸品を見て、「なんでこんなものをまだ作ってるんだ」と思うようなことがあると、わざわざ今でも使っている理由がきっとあるに違いないと思うようになった。
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