新しくできるようになったことや道具の変化は気づきやすい。できるようになることや変化するのは好きなのでこの絵日記にもたくさん書いてきた。そういったものも暫くすると新しいものではなくなりできて当然のこと、それがないと不便だったり生活が成り立たないようにさえ思えてしまう事柄へと変化していく。出来る喜びから、生活を支える信頼となり、ある日そのことを考えなくなって信頼していることを忘れてしまう。
たまにそれがあって本当によかったということを思い出さされてギクッとする。「これが好き」と言われたり、写真で「これがいいでしょ」と伝えられたりするときにそう思う。ありふれたものであればある程ぞっとする。確かにそれがないと困るなとか、でもさほど感謝することなく使ってたなと思う。
一見変化もなく毎日使うものをちゃんと見ていたいなと思う。今ここで安心して文章を書いていられるのも、そういったいろんな見てないものに支えられている。自分の信頼するものにはなかなか気付けない。